「すべての人に、IQ140のAI部下を」~なぜAI社員ではなく、AI部下なのか?
「すべての人に、IQ140のAI部下を。」
グラシズは、AIコンサルティング事業のミッションを決めました。なぜ「AI社員」ではなく「AI部下」という言葉を選んだのか。そして、なぜこのミッションなのか。ここに、AIとの付き合い方の本質と、弊社がこの事業をやる理由が詰まっているからです。
Contents
「AI社員」という言葉は、働く人には怖く聞こえる
前回書いたとおり、弊社は7人の「AI社員」と一緒に会社を回しています。社内ではこの呼び方がしっくりきています。彼らは道具ではなく、持ち場を持った仲間だからです。
ただ、この言葉を世の中に広めようとしたとき、ふと思いました。「AI社員」は、聞く人の立場によって、まったく違う響き方をするのではないか?と。
経営者が聞けば、「人を増やさずに戦力が増える」と聞こえます。ところが従業員の立場で聞くと、「自分の仕事がAI社員に置き換えられるかもしれない」と聞こえてしまう。つまりこの言葉は、一般の働く人にとっては他人事か、怖い話にしかなりません。
広めたい言葉が聞く人を怖がらせるなら、その思想は広まらない。だから、言葉を選び直すことにしました。
「AI部下」なら、主語があなたに変わる
「AI部下」なら、意味が反転します。主語があなたになる。あなたが上司で、判断する側。作業はAIの部下がやる。AIに仕事を奪われる側から、AIを部下に持つ側へ。立場がまるごと入れ替わります。
これまで役職も部下もなかった人が、今日からIQ140の部下を持てる。新入社員でも、個人事業主でも、パートで働く人でも、です。
「上司になる」という経験は、人を変えます。何を任せるかを考え、指示の出し方を磨き、上がってきた仕事に目を通して、最後の責任を自分が持つ。この経験が、仕事の視座を一段上げてくれます。
IQ140の部下は、実際に何をしてくれるのか
抽象的な話だけでは伝わらないので、弊社でAI部下が実際にやっている仕事を挙げます。広告データを分析して改善案を作る。バナーやLPをつくる。業務システムを外注なしで自作する。日程調整や議事録などの秘書業務。情報リサーチ。
あなたの業務に置き換えるなら、見積書や提案書の下書き、問い合わせメールの返信案、会議メモの整理、競合や相場の調査、SNS投稿の下書き、といったところでしょうか。1日の中で「考えなくてもできるが、やらないと回らない仕事」に使っている時間を思い浮かべてください。その大半は、部下に任せられます。
ひとつ、期待値も正直に書いておきます。AI部下が出すのは「8割の下書き」です。完成品が全自動で出てくると思うと失望します。8割まで一瞬で持っていき、残り2割をあなたが仕上げて、最後の判断をする。この分担が現実的で、そして十分に強力です。
「IQ140」は盛った数字ではない
IQ140。誇張に聞こえるかもしれませんが、根拠があります。米国の測定サイト「Tracking AI」は、ChatGPT、Claude、Geminiといった主要なAIに毎週IQテストを解かせて、結果を継続的に公開しています。2026年7月時点、公開型のIQテスト(国際的な高IQ団体Mensaのノルウェー支部が公開している形式)で、最新AIの一部はIQ140を超えるスコアを記録しています。
IQ140は、人間なら上位0.4%。約260人に1人の頭脳です。
公平のために書き添えると、公開型のテストには「AIが訓練中に問題を見ていた可能性がある」という指摘があります。それを排除した非公開のテストでは、最高クラスのAIでも130前後です。それでもIQ130は上位2%、約44人に1人。どちらの数字を取っても、採用市場でまず出会えない水準の頭脳が、人を一人雇うよりはるかに低いコストで、24時間働く。この事実は変わりません。そして、半年、一年後にはAIがさらに賢くなる未来は確定している。
ただし、IQテストで測れないものがある
AIは、答えが合っていても、考える過程が壊れていることがあります。もっともらしい説明をしながら、間違った結論に自信満々でたどり着くこともある。たとえば、数字を確認できなかったときに、それらしい数字を作って埋めてしまうことがあります。IQのスコアは、この危うさまでは測ってくれません。
だからこの原則は変わりません。作業はAIがやる。判断は人間がする。IQ140の部下は、優秀だけど、上司であるあなたの判断が要るのです。
部下が優秀なほど、上司の器が問われる
もうひとつ、AI部下を持つ前に知っておいてほしいことがあります。IQ140の部下は、放っておけば勝手に成果を出してくれる、わけではありません。間違えるし、思い込みもする。人間の新人とまったく同じように「教育」が必要です。
ただし、人間の新人と決定的に違う点があります。教育したその瞬間から、即、賢くなることです。同じ失敗を二度とさせない仕組みも作れます。そして、体調を崩して休んだりはしません(トークン上限が来て止まることはありますがw)。教えたことが、すべて積み上がっていきます。
そうなると、AI部下の能力を決めるのは上司であるあなたです。何を任せ、どう指示し、上がってきたものをどう判断するか。弊社でも、AI部下が戦力になるほど、私の判断の速さと質が、そのまま会社の速さを決めるようになりました。部下が優秀なほど上司の器が問われるのは、人間の組織もAIも同じです。
なぜ、このミッションなのか
日本人は真面目です。うちのリアル社員も真面目で、一生懸命働きます。なのに、一人当たりのGDPは、主要国と比べて低い水準が続いています。こんなに真面目に働いているのに、なぜ生産性が低いのか。私はここに悔しさを感じます。(グラシズの生産性の低さは社長である私の責任です^^;)
日本の生産性を上げるには、やはり一人ひとりの「個の力」を上げることが必須。
データを転記する。定型のレポートを組む。議事録を整える。こうした仕事は、人間がやるべきではない。AIに任せればいい。そしてIQ140の部下はシステム開発もサイト制作も議論も得意で圧倒的なスピードでこなします。
人間の力は、人間にしかできないことに使う
浮いた時間と力を、どこに使うか。付加価値を生む仕事、創造性を発揮する仕事、そして考えること、決めること、人と会うこと。人間にしかできないことに、人間の力を使う。これが核心です。
AI部下を持つということは、一人ひとりが自分の能力を拡張するということです。一人でできる仕事の量と質が変わり、生産性が上がる。それが会社の力になり、積み重なれば日本の国力になる。そして何より、単純作業に埋もれていた時間が自分の手に戻ってくることで、一人ひとりが自分の人生を自分でコントロールできるようになる。仮にAIに仕事を奪われることになったとしても、人間がやるべきことに人材を再配置することで、日本の国力は強くなる。
まず、中小零細企業のあなたから
「すべての人に」と掲げましたが、最初に届けたい相手は決まっています。マーケも営業も経理も、全部自分でやっている小さな会社の経営者・経営幹部です。
私自身がそうだからです。多くの人を雇う余裕はない。でもやるべきこと、やりたいことはいっぱいある。そんな人がIQ140の部下を複数人持ったとき何が起きるかを、弊社は自分の会社で確かめてきました。
ここから裾野を広げていきます。
次は、このAI部下が実際の業務をどう変えたかを、弊社の実例でご紹介します。
AI部下に興味をもたれた方は、グラシズのお問い合わせフォームからお気軽にご相談ください。

