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レスポンシブ検索広告とは?リスティング広告との違いやメリットを簡単に解説


検索広告について調べるなかで、「検索広告とレスポンシブ検索広告は何が違うの」、「レスポンシブ検索広告のメリット・デメリットが知りたい」などと思われる方も多いでしょう。

本記事では、レスポンシブ検索広告の概要やメリット・デメリット、GoogleとYahoo!それぞれの入稿仕様や設定方法、レスポンシブ検索広告の作成ポイントまでまとめてご紹介します。

記事を読めばレスポンシブ検索広告についてわかり、自社で運用すべきかどうか判断できますので、ぜひ最後までご覧ください。

レスポンシブ検索広告とは?

レスポンシブ検索広告とは、いわゆる「リスティング広告」のなかの一メニューです。

見出しや説明文などをいくつか「アセット」として設定しておくことで、AIが自動でそれらを組み合わせて都度ユーザーに新しい広告を表示してくれます。つまり、「レスポンシブ検索広告」はその都度カスタマイズされる「リスティング広告」とも言えるでしょう。

レスポンシブ検索広告のメリット

レスポンシブ検索広告のメリットは以下の6つに集約されます。

  1. キーワードと関連性の高い広告を表示可能
  2. デバイスに応じた大きさに広告が変更される
  3. オークションでの競争率が高まり上位表示される
  4. 広告制作の効率化
  5. 広告パフォーマンスの向上
  6. ユーザーの所在地に合った広告文に変更可能

キーワードと関連性の高い広告を表示可能

一般的な「リスティング広告」は一つひとつ広告主が作成する必要があるために、作成できる広告パターン数には限界があります。しかし、検索エンジンを利用するユーザーの意図は非常に多様です。その上、検索意図に合致した文言が含められた広告でなければユーザーもクリックしてくれません。

「レスポンシブ検索広告」を利用すれば、原理的には無限にあるユーザーの検索意図に対して、ある程度まで対応した広告を作成可能です。「レスポンシブ検索広告」では、あらかじめ複数の見出し文やタイトル文、説明文を設定しておきます。それらの広告要素は「アセット」と呼ばれます。「アセット」の組み合わせをより多くすることで、より多くのユーザーの検索意図に応えられます。結果として、広告効果の上昇が期待できます。

デバイスに応じた大きさに広告が変更される

「レスポンシブ検索広告」を利用すれば、デバイスの幅にあった広告を常に表示可能です。

一般的な「リスティング広告」では、広告設定を行う際に文言の数を決め、設定する必要があります。それぞれの文言の文字数は変更可能ではありません。

しかし、「レスポンシブ検索広告」を利用すれば、あらかじめ複数の見出し文や説明文を設定しておくだけで、ユーザーが検索する都度最適な大きさ・幅の広告を表示してくれます。検索広告の大きさによってもユーザーからの見やすさは変わり、広告効果に影響します。そのため、「レスポンシブ検索広告」を利用してユーザーに見やすい広告を表示することで広告効果の上昇を期待できます。

オークションでの競争率が高まり上位表示される

「レスポンシブ検索広告」は「リスティング広告」の一種です。「リスティング広告」では検索ユーザーが検索したタイミングで、都度競合の広告同士のオークションが実施されます。オークションにて、「広告品質が高い」と評価された広告ほど上位に表示される仕組みです。

「リスティング広告」の表示枠は限られているため、オークションで勝ち抜かなければそもそもユーザーに広告が表示されない可能性もあります。ユーザーがクリックしない限り広告費も発生しませんが、クリックされなければますます広告品質が下がってしまい、広告はより表示されなくなっていきます。

「レスポンシブ検索広告」を利用すれば、ユーザーが検索する都度、ユーザーの検索キーワードに対してより関連性の高い広告を都度作成して表示してくれます。「リスティング広告」のオークションが実施される際には「キーワードと広告の関連性」も広告品質の評価項目です。「レスポンシブ検索広告」を利用することでオークション時の広告品質を高めれば、より上位に広告が表示される可能性も高まります。広告が上位に表示されるほどユーザーにリーチできる可能性も高まり、広告効果の上昇も期待できます。

広告制作の効率化

「リスティング広告」は見出し文と説明文の組み合わせで構成される広告です。広告の構成要素が文章のみなのでディスプレイ広告などよりも制作が容易ではあるものの、多くのユーザーニーズに合致する広告を作成しようと思うと、かなりのパターンの広告文を作成しなければなりません。

しかし「レスポンシブディスプレイ広告」を使えば、いくつかの見出し文と広告文のアセットを用意しておくだけで、ユーザーが検索するタイミングの都度、アセットを組み合わせてAIが自動的に広告を作成してくれます。多くのユーザーニーズに合致する広告を作ろうと思うとかなりの工数がかかりますが、「レスポンシブディスプレイ広告」を利用することでその工数を削減できます。

広告パフォーマンスの向上

「レスポンシブ検索広告」を利用することで、広告パフォーマンスの向上が期待できます。上述した通り、「レスポンシブ検索広告」を利用すればオークションの参加回数が高まります。結果として、広告が上位表示される機会も増えます。広告が上位表示されることでより多くのユーザーに表示され、クリックする回数も増え、コンバージョン数の増加を期待できます。

また、「レスポンシブ検索広告」は、検索の都度、ユーザーのニーズに合致した広告をアセットの組み合わせで作成してくれます。広告文がユーザーのニーズに合致しているほど、ユーザーが広告をクリックする可能性も高まり、結果としてコンバージョンも増加するでしょう。

このように、レスポンシブ検索広告を利用することで、全体としての広告パフォーマンスを向上させることができます。

ユーザーの所在地に合った広告文に変更可能

「レスポンシブ検索広告」では、ユーザーの所在地のデータを利用して、ユーザーがいる位置にあわせた広告を表示可能です。広告文と見出し文に地域別の文言を入れておけば、その都度ユーザーにあわせた地域別の文言にして広告文が作成されます。

また、ユーザーが実際にいる所在地でなくても、訪問したことがある場所や関心を示している場所に対しても広告文を対応させることができます。店舗の立地など、場所が重要なビジネスの場合に重宝する機能です。

レスポンシブ検索広告のデメリット

レスポンシブ検索広告のデメリットをご紹介します。

  1. 意図しない広告文が表示される可能性がある
  2. 効果検証できるのは表示回数のみ

意図しない広告文が表示される可能性がある

「レスポンシブ検索広告」を利用する場合、見出し文や説明文を複数用意する必要があります。「レスポンシブ検索広告」はその機能上、さまざまなアセットを組み合わせることで広告が表示されます。

ユーザーが検索した都度見出し文や説明文を組み合わせるため、想定していなかった文章の組み合わせで広告が表示されることもあります。AIも完全に言語の意味を読み取れるわけではないため、同じ意味の文が重複してしまったり、不適切な組み合わせで文章が組み合わされることもあるでしょう。

もし想定できない広告文の組み合わせが嫌なのであれば、あらかじめアセットに不適切な文章を組み込まないのが無難です。「レスポンシブ検索広告」を利用するだけで広告パフォーマンスの上昇が期待できるので、「レスポンシブ検索広告」自体は使っておきたいためです。

効果検証できるのは表示回数のみ

通常の「リスティング広告」の場合、どの広告がどれだけクリックされたのか計測できます。また、タグを設定しておけば、クリックされた後にコンバージョンまで至ったかどうかも確認可能です。

しかし、「レスポンシブ検索広告」の場合には、広告の表示回数しか計測できません。クリック回数やコンバージョン数が多いアセットの組み合わせは確認できません。ただし、表示回数が多い広告アセットの組み合わせは確認できます。表示回数が多いアセットの組み合わせは当然クリック回数なども多くなるでしょうが、あくまで推測しかできません。正確に計測してPDCAを回していきたい場合には少しデメリットに感じるかもしれません。

レスポンシブ検索広告の作成ポイント

レスポンシブ検索広告の作成ポイントをご紹介します。

見出し・説明文はなるべく多く

「レスポンシブ検索広告」は見出しと説明文の組み合わせが多いほど、より多くの広告バリエーションが生まれます。最終的に表示される広告のバリエーションが多いほど、それぞれの検索ユーザーの検索意図に合致する広告を作成できる可能性も高まります。結果として、広告効果も高まり、クリック率やコンバージョン率の上昇が期待できます。

したがって、なるべく多くの見出し・説明文の組み合わせを作成したほうがいいのです。見出しや説明文はランダムに組み合わされるため、それぞれの見出し、説明文はなるべくユニークな内容にしましょう。商品・サービスの魅力や店舗の地域、価格への訴求やキャンペーン内容など、できるだけ違う角度からの訴求文をアセットに詰め込みましょう。

見出し・広告文は被らないように

「レスポンシブ検索広告」はユーザーが検索したタイミングで、見出しと広告文の組み合わせによって作成されます。見出しと広告文のアセットのなかで重複するような内容のものがあれば、配信した際に重複する内容の文章が繰り返されてしまうことになります。

ですから、重複した内容の見出し・広告文をなくし、それぞれをユニークな内容にしておくことが重要です。

1つの広告グループに一つ設定

「レスポンシブ検索広告」は一つの広告グループに一つだけ作成しましょう。一つの広告グループに複数の「レスポンシブ検索広告」を設定してしまうと、AIがそれぞれの「レスポンシブ検索広告」の最適化を同時に行ってしまうため、広告のパフォーマンスが上がりづらいです。

他方、一つの広告グループに一つの「レスポンシブ検索広告」を設定する方法にすると、最適化のスピードも早まり、「レスポンシブ検索広告」の精度も高まります。結果として早い段階から成果がより出やすい広告運用が可能になります。やや専門的な内容ですが、気をつけておきたいところです。

まとめ

「レスポンシブ検索広告」の概要や種類、メリット・デメリット、設定方法や設定のポイントまでご紹介しました。

あらためて、「レスポンシブ検索広告」のメリットは以下の通りです。

  1. キーワードと関連性の高い広告を表示可能
  2. デバイスに応じた大きさに広告が変更される
  3. オークションでの競争率が高まり上位表示される
  4. 広告制作の効率化
  5. 広告パフォーマンスの向上
  6. ユーザーの所在地に合った広告文に変更可能

「レスポンシブ検索広告」のデメリットは以下の通りです。

  1. 意図しない広告文が表示される
  2. 効果検証できるのは表示回数のみ

「レスポンシブ検索広告」は利用するだけで広告パフォーマンスの向上が期待できるので、必ず設定しておきたいところです。

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