レスポンシブディスプレイ広告とは?自動最適化のメリットを解説
レスポンシブディスプレイ広告(RDA)とは、広告の掲載面の仕様に合わせてレイアウト・サイズを自動的に調整して表示するディスプレイ広告です。
アセットとよばれる広告の要素(画像・広告見出しのテキスト・説明文など)を登録することで、機械学習によって最適なアセットの組み合わせが自動生成されます。
従来のバナー画像のように広告枠に合わせて制作するコストを削減できるだけでなく、費用対効果の高いクリエイティブ(画像やテキスト等のアセットの組み合わせ)を素早く検証できるメリットがあります。
本記事では、レスポンシブディスプレイ広告の基礎や、自動化を活用したメリットなどをご紹介します。
コンテンツ
レスポンシブディスプレイ広告とは?
レスポンシブディスプレイ広告とは、あらかじめ画像や広告の見出し文などセットでアップロードしておいたものを、AIが自動的に組み合わせて表示させる広告です。
アセットとは?
アセットとは、レスポンシブディスプレイ広告の構成要素のことを指します。
- 画像
- ロゴ
- 説明文
- 広告見出し
各要素の仕様はこちらで後述します。
従来のバナー広告との違い
従来のバナー広告との違いは下記のとおりです。
従来のバナー広告 | レスポンシブディスプレイ広告 | |
作業工数 | 大 各広告枠に合わせて手動制作 | 小 アセットのみ用意すれば自動生成 |
表現度 | 自由度が高い | 自由度が低い |
活用目的 | ブランドイメージ重視 | 費用対効果重視 |
ビジュアルイメージが重要な施策以外は、まずはレスポンシブディスプレイ広告から試用することで、費用対効果の高い広告運用を見込めます。
レスポンシブディスプレイ広告のメリット
レスポンシブディスプレイ広告の最大の特徴は、AIによる自動最適化です。
Google広告、Yahoo!広告の機械学習モデルにより、掲載結果の履歴から導き出される予測に基づいて広告枠ごとに最適なアセットの組み合わせ(クリエイティブ)が決定されます。
その自動最適化の恩恵は、下記2つのメリットに集約されます。
- 制作・クリエイティブテストの工数削減
- 表示回数・クリック率の向上
制作・クリエイティブテストの工数削減
レスポンシブディスプレイ広告は、バナー広告を掲載枠・バリエーションごとに制作しなくて済むため、制作コストの削減につながります。
例えば、従来のバナー広告では「5サイズ×3種の訴求」テストを行う場合15個のバナーを制作する必要がありますが、レスポンシブディスプレイ広告の場合はアセットを登録するのみで完結します。
さらに、成果の見込めるアセットの組み合わせに自動集約されるため、訴求ごとの分析・調整も不要です。
表示回数・クリック率の向上
レスポンシブディスプレイ広告はあらゆる広告枠に合わせて自動生成されるため、従来のバナー広告と比べて露出される機会(表示回数)が増加します。
また、掲載結果の履歴から最適化された組み合わせが表示されるため、クリック率の向上が期待できます。
レスポンシブディスプレイ広告のデメリット
レスポンシブディスプレイ広告のデメリットをご紹介します。デメリットは以下の通りです。
- 意図しないクリエイティブが表示される可能性がある
- 細かく過程を分析することができない
意図しないクリエイティブが表示される可能性がある
アセットを登録すれば自動生成される利便性の反面、登録したアセットの内容によっては不適切な組み合わせで掲載されてしまう可能性があります。
しかし、掲載前にプレビュー機能ですべての組み合わせを目視確認できますので、テキストだけで表示されても成立するか、意味不明な組み合わせが存在しないか、など一通りチェックすれば大きな問題は起こりません。
細かく過程を分析することができない
普通のディスプレイ広告の場合には、それぞれ1セットの広告クリエイティブがどの程度効果を発揮したのか可視化できます。他方、レスポンシブディスプレイ広告はその都度それぞれの広告要素を組み合わせて1セットの広告クリエイティブを作成するため、どの広告クリエイティブがどの程度効果を発揮したのかが計測できません。
レスポンシブディスプレイ広告に必要なアセット・入稿規定
画像(必須)
GDN | YDA(旧YDN) | |
横長(1.91:1) | 最小 600px × 314px 最大 1,200px × 628px | 1,200px × 628px |
正方形(1:1) | 最小 300px × 300px 最大 1,200px × 1,200px | 300px × 300px |
サイズ上限 | 5,120 KB | 3MB |
ロゴ(任意)
GDN | YDA(旧YDN) | |
横長(4:1) | 最小 512px × 128px 最大 1,200px × 300px | – |
正方形(1:1) | 最小 128px × 128px 最大 1,200px × 1,200px | 180px × 180px |
サイズ上限 | 5,120 KB | 3MB |
見出し・タイトル
GDN | YDA(旧YDN) | |
短い広告見出し | 半角30文字(全角15文字) | – |
長い広告見出し | 半角90文字(全角45文字) | – |
タイトル | – | 20文字以内 |
説明文
GDN | YDA(旧YDN) | |
説明文 | 半角90文字(全角45文字) | 90文字以内 |
参考:レスポンシブ ディスプレイ広告を作成する – Google 広告 ヘルプ
参考:レスポンシブ(画像) – ヘルプ – Yahoo!広告
レスポンシブディスプレイ広告の入稿・設定方法
①「すべてのキャンペーン」から「ディスプレイキャンペーン」を選択します。
②「広告と広告表示オプション」、「広告」の順にクリックします。
③プラスボタンをクリックします。
④「レスポンシブディスプレイ広告」をクリックします。
「広告グループ」を選択し、画像やロゴ、広告見出しや説明文などの情報を入力して保存すれば設定完了です。
レスポンシブディスプレイ広告の活用ポイント
できる限り多様な広告要素を設定する
レスポンシブディスプレイ広告は広告見出しや説明文、画像などの組み合わせ方が増えるほど、ユーザーに最適な広告を配信しやすくなります。
ですから、できる限りすべての広告要素を満遍なく多数用意することをおすすめします。
適切なターゲティングを設定する
自社広告の成果を発揮するには、自社商品・サービスに適したユーザーに広告を表示しなければなりません。
レスポンシブディスプレイ広告のターゲティング機能を使い、最適なユーザーを絞り込みましょう。また、広告を配信したくない掲載先を除外するのも重要です。
テストを実施する
レスポンシブディスプレイ広告では、最終的な広告単位で効果検証はできませんが、それぞれの画像やテキスト単位では効果検証が可能です。
より成果が出ているクリエイティブを見極め、積極的に活用していけるようテストを実施しましょう。
まとめ
レスポンシブディスプレイ広告の概要やメリット・デメリットなどをまとめてご紹介しました。
レスポンシブディスプレイ広告はディスプレイ広告の一種で、それぞれの広告見出しや説明文、画像などを広告を表示するタイミングでユーザーに最適な形でその都度組み合わせて表示される広告です。
普通のディスプレイ広告よりも多くのユーザーにリーチさせることができ、効果も高いのがメリットです。
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