リスティング広告の広告文の作り方の9つのポイント
本記事では、
- Google広告、Yahoo広告の新規開設時の検索連動型広告文の作成
- Web広告運用者
を前提にしています。
広告文の作り方
リスティング広告の「広告文」の作り方を知っておきましょう。
この記事では、「広告文」の「広告見出し」「説明文」を含め、「広告表示オプション」を作成するポイントを9つ解説いたします。
コンテンツ
1. 広告文の要素を把握する
まずは広告文の仕様を把握しておきましょう。
広告文は下記のように3つの要素に分かれています。
※「パス1」と「パス2」は任意での設定となっており、必須ではありません。
2. 広告文に、検索キーワードを含める
検索キーワードを、広告文の「見出し」や「説明文」に盛り込むと、検索ユーザーは自身が探している情報であることが分かりやすくなり、クリック率が向上する傾向にあります。
検索広告文の特徴として、「見出し」や「説明文」が、検索キーワードと一致すると、太文字で表示されます。
上記はYahooでの検索結果です。Googleも以前は見出しも太文字表示されていましたが、現在は説明文のみ太文字表示されるようになっています。
3. 具体的な数字を入れる
価格や顧客満足度、継続率などの具体的な数字を入れることで、ユーザーへの説得力が増します。
例
〇〇〇円から、顧客満足度〇〇%以上、継続率〇〇% など
4. 行動を促す言葉を入れる
下記のような要点をおさえ「ユーザーに行動を促す」ことが重要です。
- 広告文をクリックした先のページに、求めている情報があると思える説明文にする
- ユーザーの「背中を押す」一言を付け加える
例
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5. 「限定」や「特典」を訴求する
「限定」や「特典」を訴求することで、クリック率の改善およびコンバージョン率の向上に繋がる可能性があります。
例
初回限定!今月末まで〇〇キャンペーン中 など
6. 「公式」を訴求する
広告文に「公式」を入れることで、モールサイトやアフィリエイトサイトと差別化することができます。
例
〇〇〇/公式サイトが最もお得です など
7. 飛び先ページと広告内容を一致させる
飛び先ページ(ランディングページ:LP)に使われている訴求ポイントを、広告文に盛り込むのも良いでしょう。
広告とランディングページの関連性が向上すると一般的にコンバージョン率が上がる傾向にあります。その一方で、広告文で訴求した内容がランディングページで見つからないと、ユーザーはサイトから離脱しやすくなるので注意が必要です。
8. 広告表示オプション
広告表示オプションは必須ではなく、任意設定ですが、広告下部にさまざまな情報を追加できます。「広告見出し」や「説明文」の他にビジネス情報を増やせる機能です。
主な広告表示オプション
サイトリンク(クイックリンクオプション)
テキストを表示し、広告のリンク先とは別のリンク先を設定できる。
コールアウト(テキスト補足オプション)
リンク先の無いテキストを表示できる。
構造化スニペット(カテゴリ補足オプション)
カテゴリに応じたテキストを表示できる。
電話番号表示
電話番号を表示でき、スマートフォンであれば、クリックすることで電話できる。
住所表示
店舗などの住所や地図、距離を表示する。
価格表示
商品に関する価格やテキストを表示し、商品ごとのリンクを追加する。
広告表示オプションの設定は任意ですが、設定することで下記のようなメリットがあります。
- 広告が上位表示されやすくなる
- 広告表示領域が広くなる
- クリック率が改善する
- クリック単価が改善する可能性がある
上記のようなメリットがあるので、特に理由がなければ是非設定しておきましょう。
商品やサービスにもよりますが、「サイトリンク」「コールアウト」は設定しておきたい広告表示オプションです。
9. 広告のテスト
1つの広告グループに、広告を最低2つ以上作ってテストで反響を確かめましょう。レスポンシブ検索広告1つ、拡張テキスト広告2つ以上の作成を推奨します。
テスト観点の例
訴求ポイントのテスト
「機能訴求」 vs 「価格訴求」 vs 「お手軽訴求」
表現方法のテスト
「〇〇円割引」 vs 「〇〇%OFF」 / 「資料請求はこちら」 vs 「今すぐ資料請求」
テスト結果の判断
ざっくり目安として、広告のクリック数がそれぞれ400を超えたタイミングで、広告文の良し悪しを判断します。
例
クリック数 | CV数 | CV率 | 判断 | |
---|---|---|---|---|
広告A | 400 | 4 | 1.0% | 負け |
広告B | 500 | 10 | 2.0% | 勝ち |
厳密には、統計的有意差の有無も検討しますが、ここでは省略します。
まとめ
本記事では、リスティング広告の「広告文」の作り方について解説しました。
「どんな広告文にすればよいのか分からない」という方もいると思いますが、安心してください。長年広告運用してきたベテラン運用者でも、実際に広告を配信してみないと、どのような結果になるは分かりません。
「1時間考えた広告文」が、「サクッと3分で作った広告文」に負けることも往々にしてあります。広告文を複数作成し、実際に広告を配信してテストを行い、効果の悪い広告文は停止し、効果の良い広告文をブラッシュして改善していくのが王道です。