COLUMNコラム

Yahoo!のリスティング広告(検索広告)とは?種類や特徴をわかりやすく解説


Yahoo!広告は、日本最大級のポータルサイト「Yahoo! JAPAN」のサービスに各種広告を掲載できるサービスで、下記の2種類が提供されています。

  1. 検索結果に表示できる「検索広告」
  2. コンテンツページに表示される「ディスプレイ広告」

本記事では、そもそも「リスティング広告とは何か」という定義から、Yahoo!リスティング広告の特徴、Googleリスティング広告との違いまで、まとめてご紹介します。

Yahoo!広告におけるリスティング広告とは

Yahoo!広告におけるリスティング広告は、一般的にYahoo!広告の「検索広告」のことを指すケースが多いです。

リスティング広告とは、狭義では検索連動型広告のことを指し、広義では検索連動型広告とディスプレイ広告のことを指します。

Webマーケティング業界では狭義の「リスティング広告≒検索連動型広告」という前提で会話されるケースが多いので、本記事でもその前提で解説いたします。

Yahoo!広告のディスプレイ広告(YDA・旧YDN)については、「Yahoo!のディスプレイ広告(YDA・旧YDN)とは?」にて詳しく解説しておりますので、合わせてご覧ください。

Yahoo!広告の種類

Yahoo!広告は、Yahoo! Japanの検索結果に表示できる「検索広告」と、コンテンツページに表示される「ディスプレイ広告」に大別されます。

Yahoo!広告「検索広告」のイメージ
Yahoo!広告「検索広告」のイメージ
Yahoo!広告「ディスプレイ広告」のイメージ
Yahoo!広告「ディスプレイ広告」のイメージ

参考:Yahoo!広告でサイトへの集客アップ | Yahoo! JAPAN

検索広告

Yahoo!広告の「検索広告」は、Yahoo! JAPANの検索結果に、検索キーワードに応じたテキスト広告を表示します。

例えば下図のように、Yahoo! JAPANで「英会話 教室」と検索した際に、「英会話教室なら■■」と文章で自社商材をアピールすることが可能です。

Yahoo!広告では、検索広告の仕組みや特徴を1分でまとめた動画が用意されていますので、早く概要を把握されたい方はこちらも合わせてご覧ください。

参考:「今」検索しているユーザーにあなたの広告を表示するヤフーの検索広告 – Yahoo!広告 公式 ラーニングポータル

ディスプレイ広告

ユーザーの属性や過去に閲覧したページ、過去に検索したキーワードなどの情報をもとに、Yahoo! JAPANの各サービスサイト(および提携パートナーサイト)の「コンテンツページ」に広告が表示されます。

参考:潜在顧客に幅広くアプローチ!ヤフーのディスプレイ広告(運用型) – Yahoo!広告 公式 ラーニングポータル

検索広告とディスプレイ広告の違い

広義では同じリスティング広告に内包される検索広告とディスプレイ広告ですが、表示場所やフォーマットなど、それぞれ仕様が異なります。

検索広告ディスプレイ広告
表示場所検索結果ページコンテンツページ
フォーマットテキスト広告のみテキスト広告
画像広告
レスポンシブ広告
動画広告
ユーザー層主に顕在顧客主に潜在顧客
課金方式クリック課金制クリック課金制
一部インプレッション課金制

Yahoo!の検索広告の特徴

費用・課金方法

Yahoo!の検索広告の課金方法は、広告がクリックされたら料金が発生する「クリック課金制」です。その費用は、{クリック数}×{クリック単価}で計算されます。

なお、クリック単価(1クリックあたりの料金)や1日のあたりの日予算の上限を自由に設定できますので、想定以上に予算が発生してしまうことを防ぐことができ、需要や広告の反響に合わせて広告予算をコントロールすることができます。

キーワード毎に「最低入札価格」が存在します。

広告費用は成果が出た分だけ

広告費用は事前にチャージ(入金)、“クリックされたら”残高から消費

広告予算は自由に設定可能

広告の掲載場所

Yahoo!のリスティング広告(≒検索広告)の掲載場所は、下記の2種類です。

  1. Yahoo! JAPAN 検索サイト
  2. 提携パートナーサイト

Yahoo! JAPAN 検索サイト

Yahoo!のリスティング広告は、Yahoo! JAPANの検索サイトに表示されます。

Yahoo! JAPANは、国内最大級のポータルサイトです。ヤフオクやトラベルなどの関連サービスもさることながら、一番アクセスを集めているのがYahoo!ニュースです。Yahoo!ニュースでトップに載った記事はSNSを含めたWeb全体で一気にバズることも多々あり、日本のインターネット全体に対する集客力・影響力ともに日本トップクラスのポータルサイトです。

Yahoo! JAPANの日本国内検索シェア

StatCounterによると、デスクトップ(PC)上の日本の検索エンジンシェア(2021年11月)は、Googleが75.74%で1位、Yahoo! JAPANが12.9%で2位に位置しています。

Source: StatCounter Global Stats – Search Engine Market Share

また、同サイトでスマホ上の日本の検索エンジンシェア(2021年11月)を調べると、Googleが75.5%で1位、Yahoo!が23.87%で2位になっています。このように、Yahoo! JAPANはGoogleにシェアの面では及ばないものの、国内でも一定の存在感がある検索サイトです。

Source: StatCounter Global Stats – Search Engine Market Share

詳しくは後述しますが、Yahoo! JAPANはGoogleとユーザー層が違います。そのため、Yahoo! JAPANの媒体を普段から利用しているユーザーに訴求したい場合には、Yahoo!のリスティング広告を利用すると有効です。

提携パートナーサイト

Yahoo! JAPANの検索広告は、提携パートナーサイトにも掲載されます。提携パートナーサイトとは以下のサイトです。

2021年2月現在 ※アルファベット順 参考:Yahoo!広告(リスティング・ディスプレイ広告)の掲載先│Yahoo!広告

なかでも注目すべきサイトは、Bingです。BingはMicrosoftが運用している検索サイトで、Yahoo! JAPANに注ぐ日本3位のシェアを誇ります。PCでは10.76%(2021年11月)のシェアがありますので、Yahoo! JAPANのデスクトップのシェアとあわせて23.66%のシェアをカバーできます。

Bingは、WIndowsが搭載されているPCのデフォルト検索サイトとして設定されていることも多く、会社で使うPCでは使われることも多い検索サイトです。したがって、ビジネスパーソン系ユーザーにリーチできる可能性が高いと言えます。Yahoo! JAPANの検索広告に出稿するだけで自動的に掲載されるので便利です。

ほかにも朝日新聞デジタルやExciteなど、集客力・信用力ともにあるメディア媒体に掲載できるので、さまざまなユーザー層にリーチできる点が魅力です。

機能

Yahoo!のリスティング広告の機能面における特徴についてご説明します。

広告表示オプション

検索広告は普通、タイトルと説明文で広告文を作成します。Yahoo!のリスティング広告の場合には、タイトルと説明文の下部にさらに「広告表示オプション」と呼ばれる付加情報を追加できます。

Yahoo!広告の広告表示オプションの例
Yahoo!広告の広告表示オプションの例

広告表示オプションを追加することで、検索結果画面をより占有することができ、その結果広告が視認されやすくなることでクリック率の向上が期待できます。

なお、Yahoo!広告で提供されている広告表示オプションは下記の4種類です。

  1. クイックリンクオプション
  2. 電話番号オプション
  3. テキスト補足オプション
  4. カテゴリ補足オプション

詳しくは「広告表示オプションとは?Google、Yahoo!の全種類とメリットを紹介」へ

自動入札機能

自動入札とは、広告の利用目的や訴求したいターゲットによって、最適な入札価格をYahoo!が自動で調整してくれる機能です。この自動入札機能を活用することで、より費用対効果の高い広告運用が可能になります。

自動入札タイプと広告の目的
自動入札タイプ目的
クリック数の最大化サイトアクセスを増やしたい
コンバージョン数の最大化
(※今後提供予定)
予算を最大限に使ってコンバージョンを増やしたい
コンバージョン単価の目標値コンバージョン単価を一定に保ちつつ、コンバージョン数は増やしたい
拡張クリック単価コンバージョン(広告経由の購入や登録、資料請求など)の件数を増やしたい
ページ最上部掲載認知度を上げたい
コンバージョン価値の最大化予算を最大限に使って価値の高いコンバージョンを獲得したい
広告費用対効果の目標値目標とする平均広告費用対効果(ROAS)を維持しながら、できるだけ多くのコンバージョン価値を獲得するように入札価格を自動調整
参考:自動入札とは – ヘルプ – Yahoo!広告

「クリック数の最大化」を選択すると、リンク先のWebサイトへの訪問ユーザー数を最大化できます。また、「コンバージョン数の最大化」を選択すれば、目的とするコンバージョン(資料請求、商品の購入など)を最大化できます。

ただし、自動入札機能はすぐに使えるわけではありません。広告を一定期間運用して検索エンジンがユーザー行動について学習した後ではじめて、使えるようになります。

自動運用ルール

「自動運用ルール」とは、広告主が決めたルールの範囲内で勝手に広告が設定を変更し、目的に対して広告を最適化し続けてくれる機能です。

広告設定は複雑でやや上級者向けの機能ですが、「サイト内に紹介したい商品が多い」というECサイト運営者の方や、「普段の広告チューニングにあまり手間をかけたくない」という方にはおすすめの機能です。

たとえば、あなたがECサイトを運営しているとします。ECサイトは運用している商品が多いため、それだけサイトに流入してくるときの検索キーワードも多様になります。そこで、コンバージョン数が一定回数以上のキーワードを後から自動で追加し続けてくれるよう、設定できます。「検索キーワードの約7割は想定されていないようなキーワードが使われている」と言われているので、ぜひ設定しておきたい機能です。キーワードの抜け漏れを防止し、成約数の増加が期待できるからです。

かんたんDAS

「かんたんDAS」は広告運用初心者の方であればぜひ利用を検討したい機能です。

そもそも「DAS」とは、「動的検索連動型広告」と呼ばれる広告です。具体的には、タイトルなどを設定する必要がなく、Webサイトを設定しておくだけで、勝手にタイトルなどの広告文を生成し、広告として配信してくれる広告です。

「かんたんDAS」を利用すれば、動的検索連動型広告をさらに簡単に設定できます。結果として、広告運用にかかる時間やコストを大幅に削減できるだけでなく、広告自体の成果の上昇も期待できます。

広告運用の知識・ノウハウがない方は、まずは「かんたんDAS」の利用を検討してみてください。

Yahoo!とGoogleのリスティング広告の違い

本章では、Yahoo!とGoogleのリスティング広告の違いについてご説明します。

ターゲティングの違い

Yahoo!とGoogleでは、ターゲティングできる属性が違います。それぞれにできることとできないことが存在しています。

GoogleではYahoo!ではできないターゲティングとして「子供の有無」を設定できます。また、Yahoo!とGoogle双方ともターゲットユーザーの市町村の設定はできますが、Googleでのみ半径の指定ができます。

それでは、Yahoo!のみで利用できるターゲティング機能はあるのでしょうか。結論としては、「サーチターゲティング」という独自の機能があります。サーチターゲティングでは、以前に検索したことがあるキーワードによってユーザーを絞り込めます。たとえば、以前に「渋谷 カラオケ」と検索したことがあるユーザーにのみ広告を配信できます。

以前にも検索したことがあるユーザーは当然ながら商品・サービスに対する興味・関心が高いので、より費用対効果の高い広告配信が期待できます。

配信先の違い

Yahoo!とGoogleでは配信先も違います。

Yahoo!のリスティング広告は、上述した通り、Yahoo! JAPANの検索サイトや、Microsoftの検索サイトであるBingなどに表示されます。

他方、Googleのリスティング広告は、Googleの検索サイトや、livedoorなどの「検索パートナー」と呼ばれるWebサイトに掲載されます。検索パートナーにはほかにも以下のようなWebサイトがあります。

  • 価格.com
  • OCN
  • BIGLOBE
  • goo

多くのPCユーザーが見るYahoo!とそのパートナーサイトに対して、スマホユーザーの割合が多いのがGoogleです。そのため、PCユーザーに対して訴求していきたい場合には、Yahoo!を選ぶのがおすすめです。

広告表示オプションの違い

Yahoo!広告とGoogle広告では利用できる広告表示オプション数が違います。じつは、Yahoo!広告で利用できる表示オプション数は、Google広告よりも少ないです。

Google広告ではYahoo!広告では利用できない住所の表示オプションや、アプリリンクの表示オプションなども利用可能です。

GoogleYahoo!
サイトリンク表示オプションクイックリンクオプション
電話番号表示オプション電話番号オプション
コールアウト表示オプションテキスト補足オプション
構造化スニペット表示オプションカテゴリ補足オプション
住所表示オプション
アフィリエイト住所表示オプション
価格表示オプション
アプリリンク表示オプション
リードフォーム表示オプション

各機能の詳細は、「広告表示オプションとは?Google、Yahoo!の全種類とメリットを紹介」にて詳しく説明しております。

ユーザー層の違い

Yahoo!とGoogleでは、利用しているユーザー層が違います。

Yahoo!のリスティング広告掲載先には、Yahoo! JAPANなどの関連サイトも含め、PCユーザーが使っている割合が高いWebサイトが多いです。また、ユーザーの年齢層は40代〜50代が多く、ミドル〜シニア層に訴求しやすい広告であると言えます。

他方、Googleは、スマホユーザーが使う割合が高い検索サイトです。また、利用しているユーザーの年齢層には若年層が多いため、若年層向けにマーケティングを展開したい場合には、Googleのリスティング広告を利用するのがおすすめです。

文字数は同じ

Yahoo!広告と、Google広告では、表示できる文字数は同じです。(2020年8月までは両者で表示できる文字数に相違があったのですが、現在では同じ文字数になりました。)

まとめ

Yahoo!のリスティング広告の特徴や種類についてご説明しました。

Yahoo!のリスティング広告は、Yahoo! JAPANやBingなど、PCユーザーの割合が高い検索サイトに表示されるため、PCユーザーに訴求したい場合におすすめの広告です。

Googleでは使えない「サーチターゲティング」機能で、より特定の検索キーワードに関心が高いユーザーにリーチできます。そのため、元々意欲が顕在化している層にリーチでき、費用対効果も高いものが期待できます。

弊社グラシズでは、Yahoo!のリスティング広告運用代行支援も行っております。設定方法などがわからない場合にでも、ぜひお気軽にご相談ください。

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